【WINE & something】
「WINE & DOORS×文喫」コラボ企画のご紹介
こんにちは。WINE & DOORSスタッフの伊藤です。
【WINE & something】は、WINEと他のカルチャーをつなぐ企画。皆さまに楽しんでいただける、ワインの新しい“扉”を開いていきたいなと思っています。
今回はその記念すべき第一弾、「WINE&BOOK」として実施した文喫さんとのコラボ企画の紹介&イベントでの様子を少しご紹介させていただきたいと思います。
ワインと本のコラボはどのようにして生まれたのか、どういう面白さがあるのか、
ぜひ、ご一読くださいませ。
今回販売の商品はこちらから
「ワインと本のソムリエが選ぶマリアージュセット 3セット」
はじめに。「文喫」とは?
東京・六本木にある「入場料のある本屋」として有名な本屋さんです。
「文化を喫する」がその名前の由来であり、「本と出合うための本屋」をコンセプトに本を選ぶ時間というものを大切にされています。
たくさんの本とその本を思い思いに楽しめるスペースがある本屋さんとしての楽しさはもちろん、選書サービスがあったり、様々な異業種とのコラボ実施されていたりと色々な角度で本と出会うことを提案してくれるとっても素敵な本屋さんです。
ワイン×本というコラボの面白さ
今回皆さんに体験いただきたかったのは、「自分ではない誰かが選んだものに出会う」というワクワクです。
それは、例えばレストランやワインショップでソムリエの人にワインを選んでもらう体験があげられるかなと思います。プロに選んでもらい、自分が知らない世界を紹介してもらえる、「どんなものがあるのだろう」「どういう味なのだろう」と期待するワクワクは、ワインを飲む楽しみの一つではないかなと思ったりします。そしてたまたまであったそのワインが自分の好みだとさらに嬉しいですよね。
今回は、文喫さんにいらっしゃる本のプロ、「本のソムリエ」の力も借りて、ワインを通じて「まだ出会ったことのない本に出会うというワクワク」と、さらにその本とワインを一緒に味わうことでワインそのものをさらに楽しめるのではないかということを考えています。
ワインのプロが1つのワインを解剖し、その要素に合わせて本のプロが選書する。
プロとプロによって、もっとワインが楽しくなる扉となればと思っています。
ワインから本を選書する
テーマとなるワインを決めて、それをワインのプロが因数分解する、そしてその要素をもとに本のプロが本を選ぶ、という流れで今回は本を選びました。
ワインのプロは「造りのプロ」であるメルシャン・エグゼクティブ・ワインメーカーであり、シャトー・メルシャンの前ゼネラル・マネージャーであった安蔵光弘の力を借りています。
まず、安蔵が今回のテーマのワインが生まれた土地、歴史、それによって育まれた味わいを丁寧に因数分解しました。ワインメーカーがワインをどうとらえているのか、造るときの苦労話や背景がワードにも現れるのが面白いポイントです。安蔵から紡がれた話や言葉を、WINE&DOORSスタッフでソムリエの資格を持つ春日井・伊藤も加わり、よりワインを形作る言葉を絞り込んでいきます。ワインの言葉は専門的でよくわからないと敬遠されることも多いので、安蔵とも対話をしながら、より多くの人に“イメージしてもらえる”ワードに昇華させていきました。
文喫さんでは、ワインも実際に味わって体感していただいたうえで、その因数分解されたワードをベースにして、ワインのイメージを膨らませる、解釈するといった「本のソムリエ」ならではの料理をしていただきました。そして、約3万冊ある蔵書の中から今回は3本のワインに対して、それぞれ5つの本を選書していただいています。
それは、味わいや香り、色といったワインの要素からの選書のものもあれば、そのワインが生まれた土地からの選書もあります。どれも、「そのワードからそういう解釈をするのか!」という面白さがありました。まさに、ワインを別の切り口から見る体験をしていただけるはずです。
文喫さんから見た今回の企画
本とのコラボ企画をやるなら絶対文喫さんがいい!というスタッフの強い要望で、メルシャンから文喫さんにお願いし、今回の実現に至りました。文喫さんはこのコラボをどうとらえていたのか、少し伺ってみました。
今回の企画にあたって最初の印象は?
飲料×本という切り口で何かできないかなとは以前から考えていたので、今回メルシャンさんからお話をいただいた時はとてもワクワクしました。ただ、一方でワイン×本という今までやったことのない、新しいチャレンジでもあったので多少不安もあったかなと思います。
今回の難しかったポイントは?
普段、こういう形で選書をするときにはシーンから選書をすることが多いのですが、例えば、銭湯×本だったとしたら「お風呂で読みたい本」「お風呂上りに読みたい本」など、今回は“ワインの要素”から選書するということでそこが一番難しかったです。
メルシャンさんからいただいたワインの要素を、実際にワインも飲みながら膨らませていきましたが、その要素がどれも飲んでみると「確かに!」と思うものが多く、その要素を大事にしながら選書をしていきました。
お客様にどんなことを感じていただきたいですか?
ワインが好きなお客様はもちろん、本は好きだけどワインはあまり飲まないな、という方にも是非手に取ってみていただきたいなと思います。専門書ではない限り、なかなか本からワインの入っていくことはないと思います。今回は、ストレートなワインの本ではなく、ワインの要素からイメージした本を選んでいるので、そこからワインに入っていくということができればすごくいいなと。本とワインを一緒に楽しみながら、本の要素からそのワインを楽しんでいただきたいと思います。
オープニングイベント
オープニングイベントでは、文喫さんに目で楽しむ展示も作成いただき、3本のワインと全15冊の本をそれぞれ視覚的にも愉しんでいただけるようにしました。
実際にワインや本の話を聞きながら、ワインを飲んで本を手に取る。まさにワインと本との出会いの場になれたのかなと思います。
実際に現地に行けなかった方にも少し体験いただければと、今回は「ワインと本のセット」を数量限定で販売することにしました。
どんな本が入っているかは、届いてからのお楽しみ。そんな届くまでのワクワクも愉しんでいただければと思います。
初回販売は限定10セットずつ。ぜひ、気になったワインと本の組み合わせをお楽しみください。
当日の様子などはまた別のコラムでご紹介いたしますね!