植樹ボランティア体験レポート
こんにちは、WINE&DOORSスタッフのTAKUこと春日井です。
みなさんは、ブドウ畑の作業を体験してみたいと思ったことはないでしょうか?
実は、シャトー・メルシャンでは畑作業のボランティアを募集しているということで私も参加してきました!実際の様子をご紹介します。
畑作業で一番はじめに思いつくのは「収穫」ではないでしょうか?私も何回か収穫作業に参加したことがありますが、このブドウがワインになるのか!という高揚感があります。
このように収穫はイメージしやすい作業ですが、実はそのほかにも「植樹」「芽かき」「笠かけ」「徐葉」といった大切な工程がたくさんあります。
シャトー・メルシャンは、これらの作業が体験できるツアーの開催やお手伝いいただけるサポーターの募集をしています。
今回、私が参加したのは、天狗沢ヴィンヤードの植樹のお手伝いに行ってまいりました。
天狗沢ヴィンヤードは、山梨県甲州市塩山にある圃場です。標高は850m、圃場面積約3haとなっており、シャトー・メルシャンの自社管理畑で最も標高が高くなっています。日照量が豊富な南向きの緩斜面、花崗岩質の砂壌土で水はけもよく、ブドウの栽培に適しています。「天狗沢」とは、近くを流れる沢の名前に由来しています。
栽培品種はシラー、テンプラニーリョ、アルバリーニョ、ピノ・ノワール、ピノ・グリの5品種です。2018年に植樹し、2023年より本格的に収穫が始まった新しい畑です。
植樹ってどうやるの?と不安があると思いますが、ご心配無用です。毎回シャトー・メルシャンのスタッフから丁寧な説明があり、作業しながら教えてくれます。
この日は、“やっさん”の愛称で親しまれているヴィンヤード・マネージャーの吉田弥三郎さんが説明してくれました。
まずは、ブドウ用の苗木の準備からスタート!根が長いので半分くらいにカットし、根の長さを揃えます。そのあと病気にならないように農薬が入った水を吸わせて苗木の準備は完了!
今回は5品種の苗木を植えるため、やっさんより「品種が混ざらないように注意してください!」と呼びかけがあり、注意しながらバケツに入った苗木を植樹予定の畑に移動しました。
今回の植樹は完全な更地ではなく、既にブドウの樹が埋まっている場所が多かったのですが、隙間隙間で樹が枯れたりでなくなっている場所などに新たな樹を植えたりしました。
植える場所には事前に支柱が打ってあるため支柱を見つけたら、支柱が挿してある場所を中心にスコップで穴掘りをし、堀った穴に苗木を植え、支柱にワイヤーで固定します。このときに、支柱に沿って苗木を植えるのがポイントです。また芽の向きを合わせることも大切なので垣根に対して平行になるように植えます。植えた樹は、今後何十年と育てていくため、もし芽の向きがバラバラだと栽培の管理が大変になってしまいます。
土を被せたら、一度苗木を上に軽く引っ張ります。こうすることで根が横ではなく、下に向かって伸びます。
そのあとは、SS(スピードスプレイヤー)と呼ばれる機械を使用して植樹場所に水をかけていきます。土が水を吸収したら再び土を盛ります。これはかけた水を蒸発させないためです。
この作業を繰り返し、お昼になったところで休憩です。この日は地元のお弁当を用意してくれていました。日陰に移動し、レジャーシートを広げて、みんなでごはん。
畑作業後の外でのお弁当は最高に美味しかったです!
この日は、5時間ほどの作業で約400本の苗木を参加メンバーで植えました。
この日に植えた樹からブドウが収穫されてワインになるのは、早くても3年後でしょうか。
実際に畑作業に参加したことで、理解が深まったことはもちろん、何より愛情がより一層湧きました。
シャトー・メルシャンだけでなく、多くの日本ワイナリーでは、スタッフだけでなくこのようにボランティアの方々のご協力によって、美味しいブドウを生育できています。
畑作業は決して、楽な作業ではないですが、是非一度ご参加いただければと思います。
作業内容は、時期によって異なりますのでWINE&DOORSのメールニュースやシャトー・メルシャン公式HPをご確認ください。※外部サイトに遷移します。