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体験 コラム

【欧州だより Vol.6】
時代の流れで再注目!?
ドイツワインへの誘い

パリからボンジュール!欧州事務所の松永です。パリは、まだまだ寒い日と暖かい日が交互に訪れていて服装に悩む日が続いています。ただ街角で咲きこぼれる花や、マルシェ(市場)に並び始めた春野菜などから少しずつ春の訪れを実感することができ、ウキウキしながら毎日を過ごしています。

メルシャン株式会社
欧州事務所
松永 麻佑
2019年キリンホールディングス入社、メルシャンへ配属後、メルシャン藤沢工場にてワイン醸造や包装の技術開発を担当。
2023年4月より欧州事務所(フランス・パリ)にてメルシャングループが輸入しているワイナリーの品質管理や商品開発を担当している。またボルドーのプリムール業務も担っている。

春と言えばお花見をはじめとして、20歳も超えた方は歓送迎会や卒業式など何かとイベントの多い季節ですよね。そんなときに飲むワインと言ったら皆さんはどのようなワインを思い浮かべますか?私はだんだんと動植物が目を覚ますこの時期には、さらに足取りが軽くなるような、ライトボディの軽やかでフルーティーなワインを選びたくなってしまいます。
そこで今回はライトボディのワインが多い産地の一つである、ドイツワインについてご紹介したいと思います。

ドイツは、ヨーロッパの主なワイン生産国の中でも特に北に位置する生産地であり、寒冷な気候が特徴です。より南に位置した生産地に比べて、温度が低く日照時間が短い特徴からブドウが成熟しにくいというリスクがあるため、優れたワインを生み出すブドウ畑はその多くが川沿いの斜面の中腹に位置しています。その理由は、太陽の日射や川の反射熱を最大限享受できるだけなく、水はけがよいことや空気の流れによって霜害や湿気による病害のリスクを下げることができるからです。

ドイツワインと言えば、日本では「甘口・白ワイン」のイメージが強く浸透しているのではないでしょうか?辛口だけではなく、オフドライ・甘口と多様なスタイルが生産されてきたその理由は、寒冷な気候によって高い酸をもつ甘口ワインに適したブドウが収穫できることや、温度調節ができない時代にワインを造る過程で低温によって発酵が途中で止まってしまいブドウの糖分がワインの中に残ってしまったことによるもの。しかし、現在生産されているドイツワインの約70%以上が辛口かオフドライであり、近年はより一層、産地や品種の個性を表現した辛口ワインが注目されてきています。

ドイツワインが今注目されているポイントは他にもあります。それはなんと気候変動による影響。以前は冷涼すぎる気候によってブドウが成熟しにくく、酸っぱく糖度の低いブドウしか収穫できなかった地域でも、厳しい寒さが弱まったことで、熟した高品質なブドウが収穫できるようになってきました。さらに、ヨーロッパの南の地域では厳しい暑さによりぶどうの糖度が高くなりアルコール14%以上のフルボディなタイプのワインが増えている一方で、完熟しても比較的アルコール度数が高くなりすぎず、マイルドで繊細なスタイルを持つドイツワインは現代人のニーズをとらえ、改めて評価されてきています。

ドイツを代表する2大ブドウ品種、それはズバリ、白ワインはリースリング、赤ワインはピノ・ノワールです。どちらの品種においても、その気候と土壌適性から軽やかでエレガントなスタイルの世界有数の高品質のワインを生産する産地として知られています。
ドイツのリースリングにはリンゴや洋ナシのような果実の香りや、貝殻や石のようなミネラル、そして時には他の白ワイン品種には珍しいぺトロールのような特徴香を感じることもあります。この魅惑的な特徴香が多くの熱烈なドイツ・リースリングファンを生み出しているのかもしれません。

ピノ・ノワールは、日本ではフランス・ブルゴーニュ産が非常に人気ですが、ドイツ産も全く負けていない、繊細でフルーティー、かつ柔らかく親しみやすい素晴らしい個性があります。素材の味を大切にする和食との相性も抜群です。ただピノ・ノワールはドイツではシュペートブルグンダーと呼ばれているため、「ピノ・ノワールを買ったはずなのにラベルによく知らない品種が書いてある・・・!」と焦らないように注意してくださいね。

WINE&DOORSでは様々な産地・タイプのドイツワインをお買い求めいただけますので、ぜひ一度お試しいただけると嬉しいです。今日も素晴らしいワインとの出会いがありますように♪プロスト!(ドイツ語で乾杯!)

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