【欧州だより Vol.9】
いよいよ実りの秋到来!
パリからボンジュール!欧州事務所の松永です。長かった残暑も終わりを告げ、日本もようやく秋らしい気候が続くようになったと聞きました。今年のパリは一足先に秋を越して冬のような寒さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
秋といえば、実りの秋、食欲の秋、スポーツの秋、紅葉の秋…などなど皆様それぞれの○○の秋があるのではないでしょうか?私も秋は1年の中でとても好きな季節です。その理由は過ごしやすい気温となり、身体を動かすのにもちょうどよいですし、秋に実りを迎える果物や野菜が大好きだからです。もちろん、ワイン用のぶどうもそのうちの一つで、北半球では9月から10月にかけて収穫のピークを迎えます。この時期のブドウ畑ではたわわに実ったブドウを畑で見ることができ、このブドウたちからどんなワインが生まれるのかとてもワクワクします。
先日は、ワイン王国・フランスならではの名物イベントを見学しに、ボルドーまで足を運びましたのでボルドーのワイナリーをご紹介します。
ご紹介するワイナリーは、メルシャンと長年に渡り取引をしているボルドーに拠点を置くワイングループDourthe(ドゥルト)の所有するワイナリーの一つ、Château Belgrave(シャトー・ベルグラーヴ)です。
ボルドーといえば「格付け」のイメージが強い方もいらっしゃるのではないでしょうか?現在世界中のワイン銘醸地ごとに多くの格付けが存在しますが、世界で最も有名といっても過言ではないのがこのボルドーメドック地域の格付けです。この格付けは1855年にパリ万国博覧会が開催されるのに供して、世界中から集まる訪問客に向けてワインをわかりやすくアピールすることを目的に、ナポレオン3世の命を受けて作成されたもので、第1級から第5級まであります。
この格付けは1973年のChâteau Mouton Rothschildの第2級から第1級への昇格を唯一の例外として、この約170年間改定が行われていません。現在ボルドーメドック地域には1,500以上のワイナリーが存在するといわれていますが、この格付けにランクインしているのはその4%未満のたった60ワイナリー。この格付けは作成以来ほぼ改定が行われていないことから現在のワイナリーで生産されるワインの品質を正しく評価していない、時代遅れだという声ももちろんありますが、この格付け第5級に選ばれているのが、Château Belgraveです。
Château Belgraveはサン・ジュリアン村と小川一つ隔てただけのサン・ローラン地域に位置する、石灰岩土壌を例外的に深い砂利質土壌が覆う素晴らしい土壌に位置しています。そこから生まれるワインは深みと凝縮感があり、熟したカシスやブラックチェリーのアロマにミントのハーバルな香りがアクセントを与えています。その味わいはフレッシュさと熟成感が完璧なバランスで調和し、きめ細かいシルキーなタンニンが口に広がります。
最後にボルドーの風物詩である「ボルドー メドックマラソン」について少し触れたいと思います。
このマラソンにはもちろん飲酒のリスクもあることから約100人以上の医療関係者と6台の救急車がサポートとして控えていました。皆様はくれぐれもスポーツ中の飲酒を真似しないでくださいね!
毎年9月上旬にフランスワインを代表する銘醸地、ボルドーのジロンド川左岸のメドック地域のブドウ畑がコースになっている42.195kmのフルマラソンです。なぜ“世界で最も長い??”と言われているかというと、なんとマラソンコースの中に20か所ものワインスポットがあり、ボルドーの素晴らしいワイナリーのワインが試飲できてしまうため、なかなかゴールにたどり着けないからだとか…。 この特徴が魅力で毎年8,500人もの熱烈なワインファンが世界中から参加するため、このマラソン当日にはメドック地域の中心地ポイヤックでは街をあげてのお祭りムードに♪
今回ご紹介したChateau Belgraveのワインはもちろん、Dourtheが所有する他のボルドーのワイナリーのワインなど、WINE&DOORSでは15種類以上のボルドーワインを愉しむことができます。 秋の素晴らしい味覚と長い夜のお供にぴったりなボルドーワインはいかがでしょうか?今日も素晴らしいワインとの出会いがありますように♪サンテ!
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