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WINE & DOORS

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WINE & DOORS

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体験 コラム

【ワイン×音楽】
ワインと音楽を楽しむ
<第一弾:スパークリングワイン>

「音楽」は私たちの生活のなかでとても身近な存在であり、多くの人にとって大切なものです。みなさまにも、甘酸っぱい思い出の曲、落ち込んだ時に励ましてくれる曲などそれぞれの心の中に大切な音楽があるのではないでしょうか。
また、ライブやコンサートなど音楽そのものを楽しむのはもちろんのこと、ショップのBGMなどその空間に彩を添えてくれる役割としてもとても素晴らしいものです。

「もしワインを飲む空間に、とても素敵な音楽が流れていたら」、
そして「その曲がそのワインを楽しむのにぴったりの曲であったとしたら」
それは、音楽というものを通してワインをもっと違う側面から楽しめるのではないだろうか。そんな想いでWINE&DOORSのオープニングイベントにて「ワイン×音楽」という企画を実施させていただきました。
今回は、企画の中でどんな「ワインと音楽」をご提案したのか。当日の写真とともに、音楽とワインのコラボをご紹介します。
たくさんあるので何回かに分けてご紹介してきます。今回は「スパークリングワイン」のご紹介です。

「音楽×ワイン」の企画

キリングループにはたくさんの社員がいますが、その中に「素晴らしい音楽の腕前を持つソムリエ」がいます。今回はそんな彼らの力を借りて、ワインとそれにピッタリ合う音楽を選んでもらい、ピアノとヴァイオリンの生演奏を実施しました。
お客様からも大好評で、イベントは色々な企画をしていたのですが最初から最後までこの音楽のコーナーにいらっしゃる方もいました。

奏者かつ選曲者紹介

Vn. 西川 洋輔(Yousuke Nishikawa)
第12回日本クラシック音楽コンクール(ヴァイオリン)全国大会・審査員特別賞。東京大学経済学部卒業。
2010年キリンビール(株)入社。2022年よりキリンホールディングス㈱ヘルスサイエンス事業部にて新規事業創出プログラム「キリンビジネスチャレンジ」の主担当として数百件のビジネスアイデアのインキュベーションを担う。
ソムリエ[(一社)日本ソムリエ協会認定]

私自身、ワインが大好き!音楽が大好き!そしてワインを楽しむときはワインそのものだけでなくそのシーンを楽しみたいから音楽は絶対に欠かせない!
というプチこだわりを持っていましたので、今回のお話しをいただいた際は「キターーー!」とテンションが上がりました。
ただ、ヴァイオリンのケースを開くのは4年振り…という悲惨な状況でしたので、お客様に楽しんでいただくために私が受けてよいのか正直悩みましたし、当日もド緊張でした。
結果、このお話しを受けてよかったと心から思っています!普段は音楽を聴きながらワインを楽しむばかりなのですが、今回はワインを楽しむ場で音楽を奏でるという初めての経験をさせていただき、「このワインならこういう表現がいいよね…」と瀧本さんと喧々諤々し、また新しいワインの魅力に気付かせていただきました。

Pf. 瀧本 辰作(Shinsaku Takimoto)
第14回日本クラシック音楽コンクール本選・優秀賞。早稲田大学在学中にピアノの会演奏部長として演奏会を年10回以上開催。
2011年キリンビール㈱入社。2019年よりワインキュレーション営業部にて輸入ワインの新規BtoB事業を推進。2022年より同社営業部長。
2023年早稲田大学経営管理研究科修士課程修了(MBA)
ソムリエ[(一社)日本ソムリエ協会認定]

ワイン×音楽を語られることは多いのですが、実際にそのワインと音楽を味わい、聴く機会、音楽を聴きながらワインをマリアージュするイベントって、意外とあるようでないことに気づきました。どうしても、プロの音楽家の演奏withワイン(銘柄は語られない)であったり、その逆であったりするわけです。
これは面白いぞ、と私のソムリエ師匠でもあるヴァイオリニストの西川さんにすぐ相談しました。

奏者から皆様へのひとこと

西川:
ワインも音楽も人類の歴史とともに積み重なってきたとてつもない文化なので一見難しそう…と敬遠する部分もあるかもしれませんが、
私は「このワイン好き!この音楽好み!合わせてみたらびっくりするくらいこの場が楽しい!」くらいのノリでいます。
ワインがあるシーンで流れている音楽に少し耳を傾ける、ワインがあるシーンでお気に入りの曲をかけてみる…くらいからぜひ始めていただけますとうれしいです。

瀧本:
ワインも音楽も、今の時代は情報が溢れかえり、かえって自分の好みが見つかりにくいかもしれません。
一方で様々なものがすぐに手に入ります!なんとなく音楽をかけて、「あ、今日はあのワインを開けてみようかな」と気軽な気持ちで楽しんで見てください!

ワインと音楽の組み合わせのご紹介

奏者の2人がそのワインと音楽をなぜ選んだのか、彼らのコメントで紹介していきます。
もちろん、このワインと音楽の組み合わせ以外にも無限にありますが、ぜひ「ワイン×音楽」を体感する参考にしてみてください。

瀧本より、選曲にあたってのコメント)
選曲・ワイン選定には1ヶ月以上、直前まで悩みました。試行錯誤は非常に楽しかったです。まずワインが演奏に勝ってしまうような高級なものを外し(その逆もしかり)、様々な組み合わせを楽しんでいただくために5分程度の小曲に絞りました。
作曲家の国とその国のワインを単純に提示するわけではなく、ワイン味わいと音楽のスタイル、お互いの背景や世界観が合わさるように構成しました。
また、パンフレットを持って帰られたらもう一度ペアリングを楽しめるように、youtubeで検索すれば出てくるような著名な楽曲にしています。
アンコール曲の準備までは間に合いませんでした笑 すみません!

【ボッター プロセッコ・スプマンテ “エレットラ”】×
【ヴェルディ 椿姫より乾杯の歌~ブリンディジ~】

「エレットラ」はイタリアのスパークリングワイン、プロセッコでシャルマー製法造られたフレッシュな味わいのわずかに桃の香りが漂う、肩ひじを張らない乾杯のワインです。そんなワインに合わせるのは「ヴェルディ 椿姫より乾杯の歌~ブリンディジ~」。

「Brindisi(ブリンディシ)」とは、「祝杯」を意味するイタリア語に由来しており、辞書などで「乾杯」を調べると絶対に出てくる定番フレーズです。かしこまった席などでも、使うことが出来ます。プロセッコは、実はシャンパンよりも消費量・生産量が多い大人気のスパークリングワイン。世界で最も消費量の多いスパークリングワインといわれており、イタリア人は「プロセッキアーモ!」という「プロセッコ飲みに行こうぜ!」という動詞があるくらいです。日本語で言うと「一杯いきますか」といったところでしょうか。まさに「乾杯」にはぴったりのワインであり、乾杯の曲にはぴったりです。

ジュゼッペ・ヴェルディはイタリアの作曲家です。椿姫の初演は1853年ヴェネツィアのフェニーチェ劇場。 『乾杯の歌』は、ヴェルディを代表するオペラ『椿姫』(La traviata)の第1幕で演奏されます。ヴィオレッタは高級娼婦で、オペラ『椿姫』は「ヴィオレッタの家で開かれている豪華な社交界」で幕を開けます。そして、この曲はアルフレード(青年貴族)が社交界で"乾杯の音頭"をとるシーンです。オペラが進むにつれて、この2人は恋に落ちていくことになります。ヴィオレッタは宴会大好き。「宴会こそがすべての心を開くのですから」「その通り、うちなる悩みを酒が忘れさせてくれるのです」などというやり取りがあります。今も昔も変わりませんね。

歌詞抜粋「楽しみましょう、杯と歌は夜と笑いを美しくします。この楽園の中で 新たな一日が現れますように!」

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【カンティーナ・ロマニョーリ ヴィラ・デステ・スペシャル・リザーヴ・ブリュット】×
【ミシェル・ルグラン キャラバンの到着】

「ヴィラ・デステ」はイタリアのスイス国境近く、コモ湖湖畔にある高級リゾートホテルでしか飲めなかったスプマンテです。シャンパーニュで行われる瓶内二次発酵と同じ製法によって、泡は上品に溶け込み、口に含んだ瞬間、まさに愛撫するかのように口の中で泡がきめ細かく、熟成によって見事に落ち着いた果実味とともに、極めてやわらかく優しく弾け、喉を通すと香ばしい熟成香が、長く気持ち良い余韻となって横たわります。それに合わせるのは、「ミシェル・ルグラン キャラバンの到着」。映画『ロシュフォールの恋人たち』のBGMとして作曲された曲です。日本のCM:三菱自動車工業・6代目ランサー、富士フイルム・アスタリフトなどでも使われています。

合わせる曲は、「ロシュフォールの恋人たち」より「ミシェル・ルグラン」の「キャラバンの到着」。ラ・ラ・ランドのオマージュ元になった名作ミュージカル映画です。ロシュフォールはボルドーの近くのおしゃれではあるが田舎町。美人姉妹のパリへの憧れ、きらびやかなキャラバンの登場というシーンには、シャンパンもいいのですが、こんな社交界向きな贅沢泡が合うかなと思います。

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【ポル・アッカー クレマン・ド・ロワール】×
【エルガー 愛の挨拶】

「ポル・アッカー クレマン・ド・ロワール」は、ソーミュールで 100年以上の老舗が造り出すC.F.G.V※の格上クレマン。明るいライト ゴールデン・カラー、きれいに立ち昇る細やかなムース のような泡。シトラスやレモン、リンゴ、マルメロ、アカシア、ハチミツなどの優雅なアロマ。ほのかにブリオッシュと蜂蜜の風味です。それに合わせるのは、「威風堂々」などで有名なイギリスの作曲家、エルガーの「愛の挨拶」。この曲は、1899年にエルガーが33歳のときに作曲されました。彼が後に妻となるキャロライン・アリス・ロバーツにプロポーズする際のプレゼントとして贈られたものです。包み込むような優しさを感じる幸せなクレマン・ド・ロワールにピッタリな曲です!

ちなみに、楽譜の売れ行きは好調だったものの、エルガーには数ポンドの収入しかもたらさなかったそうです。元々エルガーのピアノの生徒であったアリスは8歳年長であり、宗教の違い(エルガーはカトリック、アリスはプロテスタント)や、当時はまだ無名の作曲家と陸軍少将の娘という身分格差から、アリスの親族は2人の仲を認めなかったため、反対を押し切っての結婚であったといわれています。結婚から10年後、エルガーは数々の偉大な管弦楽曲を世に放ち、名声を獲得していくことになりますが、当時はお金もなく結構大変だったようです。が、そんな環境を気にさせないとてもやさしく明るい、未来を感じさせる素敵な曲です。

※C.F.G.V.:Compagnie Française des Grands Vins社。1909年創立の歴史を持ち、フランスで高い販売シェアを誇るスパークリングワインメーカー。

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今回はここまで!
次回は赤ワインをご紹介します。是非、お楽しみにお待ちください。

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