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WINE & DOORS

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セット シャトー・
メルシャン
体験 コラム

【欧州だより Vol.4】
欧州最大のオーガニックワイン
展示会レポート

パリからボンジュール!欧州事務所の松永です。皆様いかがお過ごしでしょうか?今年のフランスは、例年より少し寒いようでパリでも雪がちらつく日があり、また数年ぶりにワイン産地ボルドー地方にも雪が積もったなんて日もありました。春のうららかな陽気が待ち遠しい限りです。

メルシャン株式会社
マーケティング部 欧州事務所
松永 麻佑
2019年キリンホールディングス入社、メルシャンへ配属後、メルシャン藤沢工場にてワイン醸造や包装の技術開発を担当。
2023年4月より欧州事務所(フランス・パリ)にてメルシャングループが輸入しているワイナリーの品質管理や商品開発を担当している。またボルドーのプリムール業務も担っている。

ヨーロッパ最大のオーガニックワイン展示会

そんな中、ヨーロッパ最大のオーガニックワイン展示会に参加するため南仏の都市、モンペリエに行ってまいりました!さすがは南仏、まぶしいほどの晴天でその日は冬でもコートいらずの陽気でした。

年に1度開催されるこの展示会は今年で31回目。1993年の開催当初は15ワイナリーのみの小さな展示会だったそうですが、今や出展数は約1,500ワイナリーにまで成長し、世界中のバイヤーが高品質のオーガニックワインを求めて足を運びます。
オーガニックワインとは簡単に言うと、有機栽培されたブドウを使って造られたワインのこと。オーガニックワインを造るには栽培・醸造において化学肥料や農薬など化学物質の使用を避け、遺伝子組み換えを除外しなければならないという厳しいルールがあります。しかし、全く農薬を使ってはいけないわけではなく、有機由来の物質から作られた農薬や伝統的に古くからワイン用ブドウ栽培において使用されてきたものは使用回数や年間使用量に制限はあるものの使用が許可されています。

先ほどの展示会の出展者の増加からも明らかの通り、今、このオーガニックワイン市場がヨーロッパでは急成長しているのです。「農薬を減らし、ブドウ栽培に携わる農家の健康を守ろう、自然環境に与えるダメージを減らし生態系を大切にしよう。」そういった考え方が生産者・消費者共に浸透しつつあります。中でもフランスはヨーロッパいちのオーガニックブドウ畑の栽培面積を有するオーガニック大国。街中でもオーガニックワイン専門店を見つけることは難しくありません。

ビオディナミ農法で造られたワイン

この展示会にはオーガニックワインだけではなく、ビオディナミ(バイオダイナミック)農法で造られたワインも多く出展されていました。1924年に提唱され、今年で100周年を迎えるこのビオディナミ農法。この農法においても一切の化学肥料や除草剤を使うことはできないのですが、オーガニック農法との違いはブドウ栽培に独自の調合剤を使ったり、ブドウの収穫といった作業日が月齢カレンダーによって決められたりすることです。調合剤の中には植物を煮出した液や、石英の粉末を牛の角に詰めて一定の期間地中に埋めたものがあります。全てはエネルギーの流れを整え、地球と宇宙を調和させ、農作物の質的向上を図る目的で行われるとのこと。とても神秘的に感じられる農法ですが、特にフランスではオーガニック農法を突き詰めた先にビオディナミ農法があると考えている生産者が多いようです。

近年のオーガニックワインの品質向上

「オーガニックだの、ビオディナミだの、ちょっと苦手だな、はずれしか飲んだことない。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も過去にオーガニックワインを飲んで、苦い経験をしたことがあるので、お気持ちよくわかります。今回のオーガニックワイン展示会に参加するにあたっても、どれくらいの割合でおいしいワインに出会えるかしら…?と内心ドキドキしていました。しかし、参加してみてびっくり、え?これが本当にオーガニック?ビオディナミ?とわからないほど、業界全体のオーガニックワインの品質が非常に高まっているように感じました。オーガニックワイン市場の急拡大を受けて、オーガニックワイン生産者も急増し競争が激化している今、生産者が切磋琢磨した結果が品質に反映されているように思いました。オーガニックワインに苦い思い出がある方こそ、ぜひ今一度、令和のオーガニックワインをお試しいただきたいです。

南フランスで25年以上ビオディナミ農法を実践し続けるワイナリー

「でも自分でオーガニックワインを選ぶのは難しいな…心配だな…」。という方には、メルシャン渾身のおすすめ、南フランスで25年以上ビオディナミ農法を実践し続ける『ドメーヌ・カズ』についてご紹介させてください。

ドメーヌ・カズは南フランス・ルーション地方にあり山と地中海に囲まれた素晴らしい景色の中にブドウ畑があります。この地形とこの地の気候によって、ブドウ生育期の降水量は非常に少なく、常に乾燥した風が吹くため、ビオディナミ農法にとっては理想的なブドウ栽培条件が揃っています。「ビオディナミ農法によって土中の微生物が増殖して土が柔らかくなり、ブドウの樹は根を深く伸ばすことができるようになった。そうして天然の酸と完熟したタンニンをもつブドウを収穫できるようになった」と生産者は言います。当サイトでも取り扱いのあるドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル・ブランは本展示会のオーガニックワインコンテストでも金賞を受賞するなど、その品質が高く評価されています。

ドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル・ブラン
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ドドメーヌ・カズにはもう一つ、とっておきの海辺の畑、レ・クロ・ド・ポリーユと呼ばれる畑があります。地中海の急峻な絶壁にたたずむこの畑で育つブドウは地中際の日差しと海風を存分に受けることができ、どこか海の塩味を帯びたようなミネラルをワインの中に感じることができるように思います。

ビオディナミ農法では作業日が月齢カレンダーによって決められていると先ほど述べましたが、ワインを飲んでGOODな日(果実の日・花の日)やBADな日(根の日・葉の日)も決められていることはご存じでしたか?「このワインをいつ開けようかな?」ともし悩んでいるようなワインがあれば、ビオディナミカレンダーに相談してみるのも占いみたいで面白いかもしれませんね。

ドメーヌ・カズが手掛けるワインはもちろん当サイトでお買い求めいただけます!ぜひドメーヌ・カズのページをのぞいてみてください。今日も素晴らしいワインとの出会いがありますように。サンテ!

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