シャトー・メルシャン
ワイナリー訪問レポート④
(椀子ワイナリー編)
こんにちは、WINE&DOORSスタッフ 伊藤です。
ワイナリー訪問レポート第四弾!今回は、シャトー・メルシャンの3つのワイナリーの最後、「椀子ワイナリー編」です。
長野県上田市にある椀子ワイナリー。ワールド・ベスト・ヴィンヤード(※)でアジアNo.1ワイナリーにも選出されたことがあるワイナリーです。今回は、「予約せずに行ったら何ができるのか?」ということでお届けします。
是非、ご一読ください!
- ※World’s Best Vineyards(ワールド・ベスト・ヴィンヤード)とは
- 世界最高峰のワイン・コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(IWC)を主催する、イギリスの「ウィリアム・リード・ビジネス・メディア(William Reed Business Media)」が主催するアワード。「世界最高のワイナリー」を選出し、世界中の旅行者にワインに関連する素晴らしい体験を提供することを目的として2019年から開催されている。椀子ワイナリーは日本のワイナリーで唯一4年連続で選出され(2020~2023)、2023年は世界第38位、アジアNo.1に選ばれました。
※今までのバックナンバーはこちらから↓
シャトー・メルシャンワイナリー訪問レポート①(勝沼ワイナリー編) シャトー・メルシャン
ワイナリー訪問レポート②(桔梗ヶ原ワイナリー編) シャトー・メルシャン
ワイナリー訪問レポート③(勝沼ワイナリー ツアー編)
椀子ワイナリーは2019年9月にオープンしたシャトー・メルシャンの中でも新しいワイナリー。周囲360度がブドウ畑に囲まれた、小高い丘の上にあります。
この土地は長野県上田市の丸子地区陣場台地という場所で、もともとは桑畑があり蚕などを育てていたものの、遊休荒廃地化していたそうです。高品質なブドウ栽培のために栽培適地を探していたシャトー・メルシャンが、陽当たりの良さ、降水量の少なさ、排水性・通気性に優れたこの地に出会い、地元の方々の協力を得ながら、ブドウ畑へと転換、2003年に椀子ヴィンヤードとして開場したのが始まり。それから16年、世界に認められるワインを生み出す産地となった椀子ヴィンヤードに建てたのが椀子ワイナリーです。
ヴィンヤードは東京ドーム約6個分の広さがあり、メルローやシャルドネ、シラーやソーヴィニヨン・ブランなど、約8種類のブドウを垣根式で栽培しています。地図で見るとまさに360度を畑に囲まれたワイナリー!
正面から見るとワイナリーはこんな感じです。ちなみに門のところはフォトスポットらしいです。
ワイナリーの最寄り駅はしなの鉄道の大屋駅。東京方面からだと、北陸新幹線でJR上田駅まで出て乗り換えです。大屋駅からはタクシーで10分程度ですが、1日3本東信観光バスさんの路線バスがあります!バスの停留場はワイナリーの駐車場にあります。
バスの時刻表はこちら駐車場からワイナリーまでの坂の両側にもブドウ畑があります。もちろん、近くまで行くことができるので、ぜひ注意書き順守いただいて近寄ってみてください。
たわわに実っているブドウを近くで見ることができます。(写真もOKですが、手を触れないように!!こちらは晴れた日に撮影したブドウです。)
坂を上ると入り口を入ると、当日のツアーの予約状況などが表示されたモニターがあり、その横には樽の貯蔵庫を覗ける大きな窓があります。
覗くとこんな感じ
大きな窓の目の前には大きな額に入った絵とワインの展示があります。
ワインはシャトー・メルシャンの3ワイナリーそれぞれの最高峰のアイコンワイン。絵は各ワインのイメージを表現した日本画とのこと。シャトー・メルシャンは「日本庭園のように調和のとれた味わい」を目指しており、椀子ワイナリーの竣工を記念して、それぞれのワインの特徴を日本庭園で表してもらう絵を作成いただいたそうです。
結構大きな絵で思わず見入っちゃいます。
ワイナリーの建物は2階建て。メインのショップやテイスティングは2階にあります。
エレベーターも完備されています♪
2階に上がると、まずはワインの販売スペース。椀子ヴィンヤードのブドウを使って造るワインを中心に取り揃えてます。椀子ワイナリーでしか購入できないワインも数多くあるので必見です。ちなみに、たくさん買っても宅急便でご自宅に送ることができます。
ワインだけではなく各種グッズも販売中!豆皿やグラスなどを販売しています。お土産にもピッタリです。
そして、こちらがテイスティングカウンター。ここでは色々なグラスワインを1杯から楽しむことができます。(ワインの種類は日によって変わります)
ここで気になったのはこちらのアイスクリームのデザートワインセット。
20歳以上限定、車などの運転がない方限定にはもちろんなりますが、バニラアイスクリームに甘口のデザートワインをかけて食べる大人のスイーツです!長野の特産品であるリンゴのチップスやリンゴバターの風味が絶品のスイーツ。甘いものがお好きな方には是非試していただきたい1品です。
なお、お子様やドライバーの方にもワインをかけないものであればお楽しみいただけます。
テイスティングワインは大きな窓越しに畑を眺めながら楽しむことができます。
晴れているときの眺望はこちら
天気次第・・・ですが、テラスに出ることもできます。
天気が良ければ、ワイナリーの2階から見渡す畑は絶景です♪やはり、畑を見ながら飲むワインは美味しさがまた格別ですよね。
さらに、テイスティングカウンター奥の窓からは、ワインを製造しているタンクなどを上から見ることができます!(矢印の窓の部分)
逆サイドから撮影した写真になりますが、先ほどの写真の窓が下記の矢印の窓と同じです。
製造しているタンクや貯蔵の樽を見ながらワインを飲む体験も貴重ですね。
なお、この製造設備や樽の貯蔵庫を間近で見学できるツアーも開催中。畑の説明も聞けて、テイスティングワインもセットになっています。事前予約制となりますが、是非せっかく椀子ワイナリーに行くのであれば、ツアーも一緒に楽しんでいただけるとワイナリーの満喫度は120%になると思います!
また、椀子はその広い畑を堪能できる「ウォーキング&ランチツアー」や生物多様性など椀子ワイナリーで取り組むSDGsについて深く知ることができる「SDGsツアー」なども実施しています。勝沼ワイナリーとはまた違うワイナリーの奥深さを体感いただけます。こちらもおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
さすが、ワールド・ベスト・ヴィンヤード アジアNO.1を獲得したことがあるワイナリーは満足度が非常に高いなと思いました。
今からは収穫の時期。是非、一度椀子ワイナリーに遊びに行ってみませんか。
マルシェなどのイベントも予定されているようなので、秋のお出かけスポットとしておすすめです!
おまけ。
後日。晴れている日に広大なワイン畑のドローン撮影に椀子ワイナリーに行ってきました。
ワイナリー長である生駒さんのブドウの説明を聞きながら高台から一直線に並ぶブドウの木を見下ろすのはなかなかに壮観でした。
夕暮れの時間帯に畑越しに見下ろす街も綺麗でした。