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体験 コラム

【欧州だより Vol.8】
残暑をすっきり吹き飛ばすワインは、シャブリだ!

パリからボンジュール!欧州事務所の松永です。まだまだ暑い日々が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
パリの夏は日本よりは気温・湿度共に低いのですが、熱波が訪れると、冷房のない私のアパートではへばってしまうような暑さの日もありました。そんな暑い日にぴったりの飲み物と言えば…ビール!ではなくて、スッキリとした白ワインの代表格、“シャブリ”のワインについて今日はご紹介したいと思います。

シャブリ(Chablis)とは、フランスを代表するワイン産地であるブルゴーニュ地方の北西部に位置するワイン産地の名前です。ここでは何といってもキリっとピュアなシャルドネを使った白ワインが有名で、日本でも昔から非常に人気のある産地です。

シャブリという産地には、フランスの数あるワイン産地の中で2つの大きな特徴があります。

1つはその冷涼な気候です。シャブリは、フランスの中でも内陸にあり、大陸性もしくは半大陸性気候をもつブルゴーニュという地方の中でも北部に位置することから、冷涼な気候を持ち、特に冬は非常に厳しい寒さとなります。年によっては、ブドウの木が芽吹いた後の春先にブドウ畑に霜が降りてブドウの芽を凍死させ収穫量に大きなダメージを与えてしまうようなことも…。その対策として、霜警報が発令された夜には多くのブドウ畑でろうそくに火が灯され、ブドウを寒さから守る幻想的な光景が広がることもあります。冷涼な気候の中では、よく日が当たり暖かい畑の方が、ブドウが十分に熟すことができるため、高く評価されることが多いです。実際にシャブリの中でもグラン・クリュと呼ばれる特級畑の多くは東向き、もしくは南向きの丘陵地の斜面に位置しています。

もう1つの特徴はキンメリジャンと呼ばれる石灰岩土壌です。今から1億5千万年以上前は、この内陸部のシャブリでさえ暖かい海の底でした。この暖かくて浅い海は、炭酸塩を豊富に含んだほか、小さな牡蠣が多く生息しており、この地に長い時をかけて堆積しました。

その結果、シャブリというブドウ畑には真っ白な多くの石灰岩がゴロゴロと転がり、その中に牡蠣の貝殻や時にはアンモナイトの化石が見つけられることもある、キンメリジャンと呼ばれる特徴的な石灰岩土壌が生み出されたのです。よくシャブリの白ワインには牡蠣がピッタリと紹介されることが多いのは、1億5千年前以上から決まった運命の引き合わせなのかもしれませんね。

シャブリで栽培されるシャルドネというブドウ品種は、世界中のワイン産地で栽培されている人気者ですが、この冷涼な気候とキンメリジャン土壌で育てられるシャルドネは他の地域のシャルドネとは唯一無二の味わいを持ちます。私はシャブリのワインからはいつも透き通るようなミネラル感やみずみずしくてキュっと爽やかな柑橘の風味を感じることが多いです。さらにシャブリの畑の区画や造り手によってもそのミネラル感の度合いや口当たり、柑橘の風味が異なるのもますます人々がシャブリに熱中する面白さかもしれません。

日本では1980年代にブームとなってからシャブリの白ワインの人気は今でも根強いのですが、私はその理由の一つにシャブリは特に繊細な日本料理に合わせやすい風味の特徴を持つからではないかと思っています。お寿司やお刺身、天ぷらなど素材の味を生かしたお料理にはぜひともシャブリの白ワインを一度合わせていただきたいです。

「和食に合うシャブリ」特集はこちら

WINE&DOORSではルイ・ジャド、そしてアルベール・ビショー社/ドメーヌ・ロン・デパキという2つの生産者のシャブリワインを取り扱っていますが、先日ドメーヌ・ロン・デパキに訪問したのでさらに少しご紹介させてください。
1791年創立のドメーヌ・ロン・デパキは、中世よりシャブリのブドウ栽培を発展させたポンティニー修道院の流れを汲む、シャブリきっての名門ワイナリーです。1972年にメルシャンが長く取引を行っている信頼あるパートナー、アルベール・ビショー社の傘下となりました。

現在、ドメーヌ・ロン・デパキのワイン造りを統括するのはルイ・ジモネさん。

フランス(シャンパーニュ地方、コルシカ島)、アメリカ(オレゴン州、カリフォルニア州)でワインの研鑽を積んだ彼が生み出すドメーヌ・ロン・デパキのワインからは、私はシャブリの中でも柔らかさがある口当たりと、ミネラルと果実味の絶妙な調和を感じ思わず笑みがこぼれてしまいます。彼には今年の1月に来日いただき特別にワインセミナーを実施いただいたので、その時の詳細については過去のコラムをご参照ください。

シャブリの造り手 来日密着 in 京都
~初めての日本、初めての京都~
ドメーヌ・ロン・デパキ ワインメーカー
ルイ・ジモネ氏「シャブリ・セミナー」

今日は枝豆にビールではなく、シャブリで乾杯はいかがでしょうか?まだまだ残暑が長く続きますが、暑さには気を付けてお過ごしください。今日も素晴らしいワインとの出会いがありますように♪サンテ!

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アルベール・ビショー/ドメーヌ・ロン・デパキ シャブリ・プルミエ・クリュ レ・ヴァイヨン 2021

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