ドメーヌ・ロン・デパキ ワインメーカー
ルイ・ジモネ氏「シャブリ・セミナー」
コラム(24年1月16日)にてWINE & DOORS主催イベントをご紹介しましたが、そのイベント内で実施されたアルベール・ビショー社ドメーヌ・ロン・デパキ、エステート・マネージャー兼ワイン・メーカーのルイ・ジモネによるシャブリ・セミナーの内容を掲載致します。
コラム「オープニングイベント」はこちら ルイ・ジモネ氏
名門スパグロ校で«Vineand Wine Sciences»の国際修士号とDNO(エノロジストの国家資格)を取得。その後、フランス(シャンパーニュ地方、コルシカ島)、アメリカ(オレゴン州、カリフォルニア州)に留学し、醸造学を学ぶ。
ブルゴーニュとシャンパーニュで、ブドウ栽培に直接関係する職務(土壌研究、ブドウの木と土壌の進化管理など)に就いている。
ルイ・ジモネ氏は2021年7月、シャブリのドメーヌ・ロン・デパキのエステート・マネージャーとして加わり、2019年にHVEレベル3を取得したドメーヌ・ロン・デパキの畑で、有機栽培による持続可能なブドウ栽培のアプローチを追求している。
シャブリの基本情報
- 『ドメーヌ・ロン・デパキ』の至宝、シャブリ・グラン・クリュ、モノポールの『ムトンヌ』。
シャブリは、フランスのブルゴーニュ地方最北の産地です。
シャブリの土壌は、ブドウ品種「シャルドネ」の魅力を最大限に引き出すといわれており、100%シャルドネから造られます。
シャブリの特徴は、「シャープな酸味」と「豊富なミネラル感」
かつて海であったシャブリ地区は、ジュラ期後期に地層が隆起し牡蠣や貝殻の化石がゴロゴロと転がる石灰質土壌「キンメリジャン」となりました。この土壌で育ったシャルドネから、ミネラル感溢れる辛口タイプのワインが生まれるのです。
参考:「シャブリ」原産地呼称
「プティ・シャブリ」「シャブリ」「シャブリ・プルミエ・クリュ」「シャブリ・グラン・クリュ」の4つの格付けに分類され、その違いは土壌と傾斜にあり、テロワールそのものを表現している点に特徴があります。
グラン・クリュはスラン川右岸、シャブリの町を見下ろす南西向き斜面にあり、7つのクリマ(区画)です。しっかりとしたボディと硬質のミネラル感を持つ長熟ワインになります。プルミエ・クリュは40のクリマがあり、セラン川の右岸と左岸に広がっており、骨格がしっかりとしていて余韻が長い白ワインになります。シャブリは最も面積の広いアペラシオンです。プティ・シャブリ土壌は、他のアペラシオンよりもわずかに新しいポートランディアン期のものという地層という違いがあります。
ドメーヌ・ロン・デパキについて
試飲
ドメーヌ・ロン・デパキ シャブリ
Domaine Long-Depaquit Chablis
A.O.C. シャブリ
A.O.C. Chablis
【醸造情報】ステンレスタンクにて発酵
【熟成情報】ステンレスタンクにて10カ月シュール・リー
【味わい】このワインはドメーヌ所有畑のシャルドネから造られ、シャブリ特有の白い花の香りや火打石の香りに、ほのかにアーモンドのような香りが感じられ、バランスの良いエレガントな味わいをお楽しみいただけます。
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ドメーヌ・ロン・デパキ シャブリ・プルミエ・クリュ レ・ヴァイヨン
Domaine Long-Depaquit Chablis Premier Cru "Les Vaillons"
A.O.C. シャブリ・プルミエ・クリュ
A.O.C. Chablis Premier Cru
【醸造情報】90%ステンレスタンク、10%オーク樽(1~5年目の樽)にて発酵
【熟成情報】ステンレスタンクにて10カ月シュール・リー
【味わい】セラン川左岸に位置するシャブリ・プルミエ・クリュ、『レ・ヴァイヨン』。ドメーヌ・ロン・デパキは、この畑の中心地に4.8haの区画を所有しています。このワインは、ほのかなオーク香とフレッシュな果実香とともに感じられる、繊細な花の香りが魅力的。しっかりした骨格、豊かなミネラル感があり、とてもバランスが良い味わいです。余韻は長く楽しめます。
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さらに、シャブリについて興味のある方は、ぜひ、こちらもご覧ください。
「和食に合うシャブリ」
ユネスコの世界遺産に登録され、日本だけでなく海外でも人気の和食。和食といえば、日本酒や焼酎と一緒に楽しまれる方も多いと思いますが、和食とワインのマリアージュも今注目されています。
ワインともいっても種類や産地によって味わいが変わるためすべてのワインが相性が良いというわけではありません。フランス料理に限らず、すでに鮨屋や和食店でも置いてあることが多いですが、改めて「和食とシャブリ」について紹介します。
イベント当日のご紹介
今回は、イベント内で開催されたシャブリ・セミナーの様子をお伝えします。
シャブリとは、フランスのブルゴーニュ地方で生産される白ワインの一種であり、その独特な風味と高い品質で世界中のワイン愛好家から愛されています。
セミナーでは、シャブリのロマネ・コンティと呼ばれるほど高い評価を受けているムトンヌの畑を単独所有しているアルベール・ビショー ドメーヌ・ロン・デパキの製造責任者、ルイ・ジモネさんが講師として招かれ、参加者にシャブリの魅力や畑ごとの違いについて詳しく解説しました。
セミナーの後半ではシャブリの魅力を体験するためのテイスティングも行われました。サーブされたのは、ドメーヌ・ロン・デパキ シャブリと、ドメーヌ・ロン・デパキのレ・ヴァイヨン!
会場には参加者の「おいしい」という声が響き渡りました。ドメーヌ・ロン・デパキ シャブリは、フレッシュな果実味や柑橘系の香り、爽やかさが際立っていました。レ・ヴァイヨンは、熟成したシャブリの複雑な風味や上品な酸味が感じられ、多くの参加者が感動されていました。
シャブリ・セミナーを通して、ドメーヌ・ロン・デパキの世界的な評価は、ルイさんの情熱と努力によって築かれていることを改めて実感することができました。
彼のワインを味わうことは、シャブリの真髄を知る絶好の機会です。
ぜひ、ドメーヌ・ロン・デパキのワインを試してみてください。
次回のワインセミナーも楽しみです。